A1

韓国語の「〜です・〜ではありません」:이다・아니다の使い方

서술격 조사

この記事は、Settemila Lingueの韓国語文法ツリーの一部です。

まず押さえること

韓国語で「学生です」のように身分や正体を言うときは、名詞(人・物・事柄の名前)の後ろに、子音で終われば 이에요、母音で終われば 예요 を付けます。「〜ではありません」は 名詞+이/가 아니에요 です。改まった場では、肯定は 입니다、否定は 아닙니다 を使います。

全体像:日本語の「です」と似ているところ、違うところ

自己紹介で職業を言う、店で品物を確かめる、人違いを訂正する。このような場面で使うのが 이다 と 아니다 です。辞書に載る基本の形はこの二つですが、実際の丁寧な会話では 학생이에요.(学生です)、학생이 아니에요.(学生ではありません)のように形を変えます。A1で学ぶ、会話の土台になる表現です。

文の最後で「何であるか」を述べる働きを、文法ではコピュラと呼びます。韓国語の文法用語では、이다 は 서술격 조사 と呼ばれますが、まずは「名詞に付けて『〜だ・〜です』を表すもの」と理解すれば十分です。日本語と同じく、話題が分かっていれば「私は」などを省けるので、학생이에요. だけでも自然な文になります。

ただし、日本語の「です」を何にでも置き換えられるわけではありません。「学生です」の「です」には使えますが、「おいしいです」「ここにいます」には別の仕組みが必要です。また、日本語では「医者です」「学生です」で形が変わらないのに対し、韓国語では直前の名詞の最後の音を確認します。

形の作り方と基本の仕組み

1.名詞の最後にパッチムがあるかを見る

パッチムとは、ハングル一文字の下の部分に書く、音節末の子音です。학생 の最後の文字 생 には ㅇ のパッチムがあるので、학생 は子音で終わります。의사 の最後の文字 사 にはパッチムがないので、의사 は母音で終わります。

見るのは、単語の最初でも、単語全体の長さでもありません。すぐ前の名詞の最後の文字です。

名詞の末尾 丁寧な形 日本語
子音で終わる 학생 + 이에요 → 학생이에요. 学生です。
母音で終わる 의사 + 예요 → 의사예요. 医者です。
子音で終わる 책 + 이에요 → 책이에요. 本です。
母音で終わる 커피 + 예요 → 커피예요. コーヒーです。

이에요・예요 は、名詞との間に空白を入れずに書きます。日本語で一語ずつ区切る感覚で 학생 이에요 と離さないようにしましょう。

この使い分けは、「誰について話すか」とは無関係です。自分、相手、第三者のどれについても、名詞が 학생 なら 학생이에요 です。単数か複数かによっても、この形自体は変わりません。

2.否定は「名詞+이/가 아니에요」

「〜ではありません」では、아니다 の丁寧な形 아니에요 を使います。その前の名詞には、通常 이/가 という助詞(語の後ろに付いて、その語の役割を示す短い語)を添えます。

  • 子音で終わる名詞:학생이 아니에요.(学生ではありません。)
  • 母音で終わる名詞:의사가 아니에요.(医者ではありません。)

日本語の「では」にそのまま対応する一つの語を探すより、학생이에요 ↔ 학생이 아니에요 のように、肯定と否定を一組で覚える方が確実です。

ここでは、이/가 は名詞に続け、아니에요 の前を空けます。肯定と否定では、分かち書き(語のまとまりごとに空白を置く書き方)が違います。

名詞の末尾 否定の形 日本語
子音で終わる 학생이 아니에요. 学生ではありません。
母音で終わる 의사가 아니에요. 医者ではありません。
子音で終わる 책이 아니에요. 本ではありません。
母音で終わる 커피가 아니에요. コーヒーではありません。

韓国語では 이/가 が付いたからといって、必ず日本語の「〜が」に訳すとは限りません。저는 학생이 아니에요. は、まとまり全体で「私は学生ではありません」です。「私は学生が……」と逐語的に組み立てないことが大切です。

3.改まった場では「입니다・아닙니다」

発表、式のあいさつ、業務上の自己紹介などでは、より改まった言い方を使います。肯定の 입니다 は、名詞の最後にパッチムがあるかどうかにかかわらず同じです。否定では、이/가 の区別を残して 아닙니다 にします。

言い方 韓国語 日本語
会話での肯定 학생이에요. / 의사예요. 学生です。/医者です。
改まった肯定 학생입니다. / 의사입니다. 学生です。/医者です。
会話での否定 학생이 아니에요. / 의사가 아니에요. 学生ではありません。/医者ではありません。
改まった否定 학생이 아닙니다. / 의사가 아닙니다. 学生ではありません。/医者ではありません。

日本語ではどちらも「です」と訳せますが、韓国語では場面の印象が違います。이에요・예요 は丁寧で会話的、입니다 は丁寧で改まった響きです。「です」と「でございます」が常に一対一に対応する、という意味ではありません。

4.疑問文も同じ形から作れる

日常の丁寧な会話では、同じ形の語尾(文や語の終わりに付く部分)を使い、尋ねる調子で言えば質問になります。

  • 학생이에요.(学生です。)→ 학생이에요?(学生ですか。)
  • 의사예요.(医者です。)→ 의사예요?(医者ですか。)
  • 학생이 아니에요?(学生ではないのですか。)

日本語の「か」に相当する語を、毎回追加するわけではありません。一方、改まった質問では 입니까?、否定なら 아닙니까? を使います。

  • 여기가 입구입니까?(ここが入り口ですか。)
  • 오늘은 휴일이 아닙니까?(今日は休日ではないのですか。)

否定疑問は確認や驚きを含むことがあるので、初めは肯定の質問と、はっきりした返答を中心に練習しましょう。

場面の中で使う例文

省略された人や物は、前後の会話で決まります。訳に「私」などを補っていても、韓国語の文にその語があるとは限りません。

韓国語 日本語 使う場面・注目点
학생이에요. 学生です。 自分の身分を答える。子音の後なので 이에요。
의사예요. 医者です。 職業を伝える。母音の後なので 예요。
한국 사람이 아니에요. 韓国人ではありません。 国籍などについての誤解を訂正する。
이것은 책입니다. これは本です。 改まった説明。입니다 は名詞に続ける。
저는 회사원이에요. 私は会社員です。 丁寧な自己紹介。
제 이름은 유나예요. 私の名前はユナです。 名前の最後の音で形を選ぶ。
이건 제 가방이에요. これは私のかばんです。 持ち物を説明する。
여기는 도서관이에요. ここは図書館です。 場所が何の施設かを述べる。
오늘은 제 생일이에요. 今日は私の誕生日です。 日や出来事について述べる。
이거 커피예요? これ、コーヒーですか。 品物を確かめる会話。
아니요, 차예요. いいえ、お茶です。 否定してから正しい内容を伝える。
저는 의사가 아니에요. 간호사예요. 私は医者ではありません。看護師です。 職業を訂正する。
여기는 출구가 아니에요. 입구예요. ここは出口ではありません。入り口です。 案内で取り違えを直す。
저는 이번 행사 담당자입니다. 私は今回の行事の担当者です。 改まった場で役割を伝える。
이것은 제 짐이 아닙니다. これは私の荷物ではありません。 丁寧かつ改まった否定。

여기는 도서관이에요. は「ここは図書館という場所です」という説明です。「図書館にいます」という居場所の表現ではありません。この違いは、後の「存在を表す言い方との区別」でも確認します。

よくある間違い

1.パッチムがある名詞にも「예요」を付ける

  • 誤り: 학생예요.
  • 正しくは: 학생이에요.(学生です。)
  • 理由: 학생 は子音で終わるので 이에요 が必要です。学生・本など、パッチムのある語で繰り返し確認しましょう。

2.母音の後を「에요」と書く

  • 誤り: 의사에요.
  • 正しくは: 의사예요.(医者です。)
  • 理由: この肯定表現では 예요 と書きます。発音だけを頼りに書くと混同しやすいので、의사예요 を一つの形として覚えます。

3.否定まで「예요」の形にする

  • 誤り: 학생이 아니예요.
  • 正しくは: 학생이 아니에요.(学生ではありません。)
  • 理由: 아니에요 は 아니다 から作る形です。「母音の後は 예요」という肯定の規則を、아니다 の途中に当てはめることはできません。

4.日本語の「です」をそのまま何にでも付ける

  • 誤り: 맛있어요예요.
  • 正しくは: 맛있어요.(おいしいです。)
  • 理由: 맛있어요 は、それだけで丁寧な文として完成しています。名詞ではない語に、「です」のつもりで 예요 を足しません。

5.「ではありません」を「안+肯定形」で作る

  • 誤り: 저는 안 학생이에요.
  • 正しくは: 저는 학생이 아니에요.(私は学生ではありません。)
  • 理由: 안 は動作などを否定する際によく使いますが、名詞について「〜ではない」と言う基本形には 아니다 を使います。

6.肯定と否定の空白の位置を同じにする

  • 誤り: 학생 이에요. / 학생이아니에요.
  • 正しくは: 학생이에요. / 학생이 아니에요.(学生です。/学生ではありません。)
  • 理由: 肯定では名詞と 이에요 を続けます。否定では名詞と 이 を続け、아니에요 は離します。音読だけでなく、短い文を書いて確認すると定着します。

使い方の注意:丁寧さ、省略、日本語との違い

会話では「私は」を繰り返さなくてよい

初対面の自己紹介なら 저는 학생이에요.(私は学生です)で自然ですが、相手から職業を聞かれた直後なら 학생이에요. だけでも十分です。日本語と同じく、誰のことか分かるときは省略できます。

一方、저는 학생이 아니에요.(私は学生ではありません)の 저는 には、「私について言えば」という話題を示す働きがあります。는/은 は、日本語の「は」に近い働きをする助詞です。否定の名詞に付く 이/가 と、文の話題に付く 는/은 は、別々の役目を担っています。

「아니요」と「아니에요」を区別する

아니요 は、質問に「いいえ」と答える言葉です。아니에요 は、「違います」「〜ではありません」と内容を否定する形です。

  • 학생이에요? — 아니요, 회사원이에요.
    (学生ですか。—いいえ、会社員です。)
  • 이거 제 거예요? — 아니에요. 제 거예요.
    (これ、私のものですか。—違います。私のものです。)

後の会話では、「私」が指す人は話者の交代に伴って変わります。아니에요 だけで「違います」と返せるのは、何を否定しているかが既に分かっているからです。아니요 と 아니에요 は似ていますが、文の中での役割まで同じではありません。

「いる・ある」は、基本的に別の表現

存在や所在、つまり「何かがある」「誰かがどこかにいる」には、普通 있다 を使います。否定は 없다 です。

韓国語 日本語 違い
여기는 도서관이에요. ここは図書館です。 その場所が何かを説明する。
도서관에 있어요. 図書館にいます。 誰かの居場所を述べる。
책이 아니에요. 本ではありません。 その物が本であることを否定する。
책이 없어요. 本がありません。 本が存在しないことを述べる。

日本語でも「本ではありません」と「本がありません」は違います。この区別を保ったまま韓国語にすると、아니다 と 없다 を混同しにくくなります。

一歩先へ:慣れてから覚えたい形

ここからは、現在の丁寧な言い方が身に付いてから読む部分です。初めは 이에요・예요、이/가 아니에요、입니다・아닙니다 が使えれば十分ですが、過去の話や文章では次の形にも出会います。

過去の「〜でした・〜ではありませんでした」

過去の肯定では、子音の後に 이었어요、母音の後に 였어요 を使います。否定は、名詞の末尾に合わせて 이/가 を選び、その後を 아니었어요 にします。

場面 韓国語 日本語
子音の後の肯定 작년에는 학생이었어요. 去年は学生でした。
母音の後の肯定 예전에는 의사였어요. 以前は医者でした。
子音の後の否定 제 실수가 아니었어요. 私のミスではありませんでした。
母音の後の否定 휴가가 아니었어요. 休暇ではありませんでした。

아니었어요 の綴りにも注意しましょう。現在の 아니에요 に、機械的に過去を示す文字を継ぎ足すのではなく、この形で覚えます。さらに改まった過去の表現には 학생이었습니다.(学生でした)、의사였습니다.(医者でした)、실수가 아니었습니다.(ミスではありませんでした)があります。

親しい相手への「〜だよ」

親しい友人などには、子音の後で 이야、母音の後で 야 を使います。否定は 아니야 です。

  • 내 동생이야.(私の弟/妹だよ。)
  • 내 친구야.(私の友達だよ。)
  • 내 가방이 아니야.(私のかばんじゃないよ。)

日本語の「です」を外す感覚に少し似ていますが、誰に使えるかは人間関係によります。初対面の相手や目上の人に、短いからという理由で使わないようにしましょう。

また、辞書形の 이다 は、主に文章で「〜である」と述べる際にも現れます。母音で終わる名詞では 친구다.(友達だ)のように 이 が省かれる形がよく使われます。丁寧な会話の 예요 と、文章の 다 を別の系列として見分けることが大切です。

相手への丁寧さと、話題の人物への敬意は別

이에요・예요 は聞き手に対して丁寧に話す形です。それだけで、話題にしている人物を高めるとは限りません。

尊敬表現(話題の人物を立てる言い方)では、名詞の後に 이세요/세요、改まった場では 이십니다 を使います。

  • 이분은 선생님이세요.(こちらは先生でいらっしゃいます。)
  • 저분은 의사세요.(あちらの方はお医者様です。)
  • 이분은 담당자이십니다.(こちらの方が担当者でいらっしゃいます。)

通常、子音の後では 이세요、母音の後では 세요 がよく使われます。母音の後で 이세요 の形を使うこともあります。まずは先生や上司を紹介する場面で、ひとまとまりの表現として覚えましょう。自分を紹介するときに、敬意を表す部分まで付けてしまわないように注意します。

名詞の前や、文の途中では別の形になる

日本語でも「学生です」と「学生である人」ではつなぎ方が変わります。韓国語でも、文末の 이에요 をそのまま文の途中に置くわけではありません。

韓国語 日本語 注目する形
학생인 사람 学生である人 인 は、後ろの名詞を説明する形。
학생이 아닌 사람 学生ではない人 否定では 아닌 を使う。
저는 학생이고 동생은 회사원이에요. 私は学生で、弟/妹は会社員です。 이고 で内容をつなぐ。
학생이라서 할인을 받았어요. 学生なので、割引を受けました。 子音の後では 이라서 で理由を述べる。
친구라서 잘 알아요. 友達なので、よく知っています。 母音の後では 라서 を使う。

인・아닌 のように後ろの名詞を説明する形を、連体形と呼びます。「名詞を説明するときの形」と理解しておけば大丈夫です。理由を言うときや二つの文をつなぐときには、それぞれ専用の形を少しずつ学びます。

会話で助詞が省かれることがある

くだけた会話では、학생 아니에요.(学生ではありません)のように、아니에요 の前の 이/가 が省かれることがあります。間違いとは限りませんが、学び始めは 학생이 아니에요 の形で覚える方が、語の区切りも肯定との違いも明確になります。

また、저는 학생은 아니에요.(私は学生ではありませんが)のように、名詞の後を 은/는 にすると、対比(別のものと区別して述べること)が表れます。「学生というわけではないが、別の立場ではある」といった含みは文脈によって決まります。基本の 이/가 を覚えた後に、こうした言い分けへ進むと理解しやすくなります。

練習のこつ

  1. 名詞を二組に分け、肯定・否定を続けて言う。 책・학생 と 커피・의사 を分け、책이에요 → 책이 아니에요、커피예요 → 커피가 아니에요 と声に出します。語尾だけでなく、否定の 이/가 も一緒に練習できます。
  2. 同じ内容を、会話と発表の二通りで言う。 저는 회사원이에요.(私は会社員です)を、発表のつもりで 저는 회사원입니다. に変えてみましょう。内容は同じでも、場面に合わせて文の終わりを選ぶ練習になります。
  3. 身近な物について、質問・訂正・書き取りを行う。 이거 커피예요? — 아니요, 차예요.(これ、コーヒーですか。—いいえ、お茶です)のように短い会話を作ります。最後に書いて、예요・아니에요 の綴りと、空白の位置を確認しましょう。

関連する文法

  • 先に確認したい項目: 丁寧な語尾「-아/어요」 — 丁寧な会話の基本です。動作や状態を述べる言い方と、名詞を使う 이에요・예요 の違いを整理できます。

前提概念

韓国語の해요체A1

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