B1

韓国語の意図・目的を表す「-(으)려고」

의도 표현

この記事は、Settemila Lingueの韓国語文法ツリーの一部です。

まず押さえること

「動詞+-(으)려고 하다」は「〜しようと思っている」、「動詞+-(으)려고+別の動作」は「〜するために〜する」を表します。 한국어를 배우려고 해요. は「韓国語を習おうと思っています」、한국어를 배우려고 학원에 다녀요. は「韓国語を習うために教室に通っています」です。基本的に、目的の動作と、そのためにする動作は同じ人が行います。

全体像:これからすることと、そのための行動

「週末は家で休もうと思っています」「お土産を買うために市場へ行きました」。このように、自分の考えや行動の目的を伝えるときに使うのが -(으)려고 です。B1段階で身につけたい、日常会話で出番の多い表現です。予定を話すだけでなく、店で用件を説明したり、何かを準備している理由を答えたりするときにも役立ちます。

中心となる使い方は二つあります。一つは -(으)려고 하다 として「〜しようと思う、〜するつもりだ」と意図を述べる形。もう一つは -(으)려고 の後ろに別の動作を続け、「その目的で何をするか」を述べる形です。하다 はここでは単独の「する」という意味よりも、前の動詞と組み合わさって意図を表す役割を持ちます。

日本語の「〜ようと思う」「〜するために」と語順が似ているので、文の組み立て自体はつかみやすいでしょう。ただし、日本語の「ために」は「雨のために遅れた」のような原因にも使えます。韓国語の -(으)려고 は、基本的には何かを実現しようとする意図や目的です。日本語の訳が同じでも、そのまま置き換えられるとは限りません。

形と組み立て方

1.動詞の語幹に付ける

動詞(動作を表す語)の辞書に載っている形から 다 を取った部分を、ここでは「語幹」と呼びます。가다「行く」なら 가-、먹다「食べる」なら 먹- です。この語幹の最後を見て、려고 と 으려고 を選びます。

「パッチム」は、ハングル一文字の下に置く子音のことです。먹 の ㄱ のように、音節の最後の子音を表します。

語幹の最後 できあがる形 意味
母音で終わる:려고 가다 → 가려고 行こうと/行くために
ㄹ以外のパッチムで終わる:으려고 먹다 → 먹으려고 食べようと/食べるために
ㄹのパッチムで終わる:려고 만들다 → 만들려고 作ろうと/作るために
母音で終わる:려고 배우다 → 배우려고 習おうと/習うために
ㄹ以外のパッチムで終わる:으려고 읽다 → 읽으려고 読もうと/読むために
ㄹのパッチムで終わる:려고 살다 → 살려고 暮らそうと/暮らすために

ㄹの後ろには 으 を入れず、ㄹも残します。 만들으려고 でも 만드려고 でもなく、만들려고 です。まずは「母音とㄹには 려고、それ以外の子音には 으려고」と覚えると整理できます。

基本形は -려고/-으려고 です。会話で似た音に聞こえても、標準的なつづりでは 갈려고 ではなく 가려고 と書きます。

2.意図を述べる「-(으)려고 하다」

構造は 「動詞の語幹+-(으)려고 하다」 です。-(으)려고 の部分は変えず、後ろの 하다 を、丁寧さや時に合わせて変えます。해요 は相手に丁寧に話す形、해 は親しい間柄で使うくだけた形です。

韓国語 日本語 使い方
배우려고 해요. 習おうと思っています。 日常の丁寧な会話
배우려고 해. 習おうと思っているよ。 親しい相手との会話
배우려고 합니다. 習おうと考えております。 改まった説明
배우려고 했어요. 習おうと思っていました。 過去の意図
배우려고 하고 있어요. 習おうと考えています/習おうとしています。 現在の意図や取り組みを強調

한국어를 배우려고 해요. は、韓国語を習う方向で考えているという意味です。すでに習い始めたことや、申し込みを済ませたことまでは、この文だけでは分かりません。

また、-(으)려고 하다 は文脈によって「今まさに〜しようとしている」という、動作に入る直前の意味にもなります。出かける準備をしている人の 지금 나가려고 해요. は「今、出かけようとしているところです」が自然です。「つもりです」という訳に固定しないことが大切です。

3.目的を述べる「-(으)려고+動作」

構造は 「実現したいこと+-(으)려고+そのためにすること」 です。

  • 책을 사려고 서점에 갔어요. 本を買うために本屋へ行きました。
  • 친구를 만나려고 일찍 나왔어요. 友達に会うために早く出てきました。

最初の文では「買う」が目的、「本屋へ行った」がそのための行動です。出来事として先に起こるのは「行く」ですが、文では目的を先に置きます。日本語の「買うために行った」と同じ順序です。

時を表す形は、基本的に文の最後に置きます。「昨日、買うために行った」なら 사려고 갔어요 です。目的の部分を過去形にして 샀으려고 とするのではありません。

4.二つの動作をする人は同じ

主語(誰がその動作をするかを表す部分)は、目的の部分と後ろの動作でそろえるのが基本です。

  • 저는 한국어를 배우려고 한국에 왔어요. 私は韓国語を習うために韓国へ来ました。

習うのも、来たのも「私」です。日本語と同じく、韓国語でも誰のことか分かれば 저는「私は」は省けます。ただし、省略できることと、別の人に変えてよいことは別です。

「子どもがよく眠れるように、私が電気を消した」のように、二つの動作をする人が違うなら、아이가 잘 자도록 불을 껐어요. のような **-도록「〜するように」**を使うと意図が明確になります。日本語の「〜するために」を見つけたら、まず「誰がするのか」を確かめましょう。

5.形が変わる動詞

不規則活用(語尾を付けると、語幹の一部が決まった形に変わること)にも注意します。特に、母音で始まる 으려고 と組み合わさる動詞を確認しましょう。

辞書の形と目的の形 日本語 形のポイント
듣다 → 들으려고 聞こうと/聞くために ㄷがㄹに変わる
걷다 → 걸으려고 歩こうと/歩くために ㄷがㄹに変わる
돕다 → 도우려고 手伝おうと/手伝うために ㅂが変化する
짓다 → 지으려고 建てようと/建てるために ㅅが落ちる
받다 → 받으려고 受け取ろうと/受け取るために ㄷが変わらない動詞
입다 → 입으려고 着ようと/着るために ㅂが変わらない動詞
웃다 → 웃으려고 笑おうと/笑うために ㅅが変わらない動詞

同じ子音で終わる動詞が、すべて同じ変化をするわけではありません。辞書の形と一緒に、들으려고「聞くために」、도우려고「手伝うために」のように短いまとまりで覚えると実用的です。

場面で見る例文

予定や、今しようとしていること

韓国語 日本語 ポイント
한국어를 배우려고 해요. 韓国語を習おうと思っています。 意図を述べる基本形
이번 주말에는 집에서 쉬려고 해요. 今週末は家で休もうと思っています。 自分で選ぶ予定
뭐 하려고 해요? 何をしようとしているんですか。 相手の意図を尋ねる
지금 막 전화하려고 했어요. ちょうど今、電話しようとしていたところです。 行動に移る直前だった
내년에는 부산에서 살려고 해요. 来年は釜山で暮らそうと思っています。 ㄹの後ろにも 려고
오늘은 커피를 안 마시려고 해요. 今日はコーヒーを飲まないつもりです。 しないという意図

用事や行動の目的

韓国語 日本語 ポイント
사려고 왔어요. 買おうと思って来ました。 品物が分かっていれば省略できる
건강해지려고 운동해요. 健康になるために運動しています。 状態ではなく「変化」を目指す
기차를 놓치지 않으려고 일찍 출발했어요. 電車に乗り遅れないように早く出発しました。 避けたいことを否定で示す
부모님을 도우려고 주말에 고향에 가요. 両親を手伝うために、週末に実家へ行きます。 不規則な形にも注意
한국 노래를 들으려고 이어폰을 샀어요. 韓国の歌を聞くためにイヤホンを買いました。 買った目的は、これから聞くこと
친구에게 주려고 케이크를 만들었어요. 友達にあげるためにケーキを作りました。 あげるのも作るのも同じ人

目的の文は、目的が実際に達成されたことまでは保証しません。이어폰을 샀어요「イヤホンを買いました」は実際の行動ですが、その後に歌を聞いたかどうかは別です。日本語の「聞くために買った」と同じく、実行した行動と、そのねらいを分けて読みましょう。

よくある間違い

1.どの動詞にも 으려고 を付ける

  • 誤り: 친구를 만나으려고 해요.
  • 正しくは: 친구를 만나려고 해요. 友達に会おうと思っています。

만나다 の語幹 만나- は母音で終わります。そのまま 려고 を付けます。ㄹで終わる 만들다 も、으 を挟まず 만들려고「作ろうと」です。

2.丁寧な形の後ろに付ける

  • 誤り: 한국어를 배워요려고 해요.
  • 正しくは: 한국어를 배우려고 해요. 韓国語を習おうと思っています。

出発点は 배워요「習います」ではなく、辞書の形 배우다 です。다 を取って 배우- に付けます。丁寧さは最後の 해요 で表します。

3.普通の性質や状態にそのまま付ける

  • 誤り: 건강하려고 운동해요.
  • 正しくは: 건강해지려고 운동해요. 健康になるために運動しています。

基本の意図・目的の用法では、動作を表す動詞を使います。건강하다「健康だ」は状態を表すので、そのまま「健康であるために」と組み立てるのではなく、건강해지다「健康になる」と変化を表す形にします。日本語の「〜になるために」の「なる」を抜かさない、と考えると分かりやすいでしょう。

4.別の人がすることを目的の部分に置く

  • 避けたい形: 아이가 잘 자려고 제가 불을 껐어요.
  • 言いたい意味に合う形: 아이가 잘 자도록 제가 불을 껐어요. 子どもがよく眠れるように、私が電気を消しました。

眠るのは子ども、消すのは私です。-(으)려고 の基本である「同じ人の目的と行動」には当てはまりません。誰かのためにする行動でも、친구에게 주려고 만들었어요「友達にあげるために作りました」のように、動作をする人が同じなら使えます。

5.過去の目的だから、前の動詞も過去形にする

  • 誤り: 책을 샀으려고 서점에 갔어요.
  • 正しくは: 책을 사려고 서점에 갔어요. 本を買うために本屋へ行きました。

過去なのは「行った」という行動です。目的は、その時点から見て実現したいことなので、사려고 のままにします。「買おうと思っていた」なら 사려고 했어요 とし、하다 の部分を過去にします。

6.単なる原因を「目的」にしてしまう

  • 避けたい形: 비가 오려고 우산을 가져왔어요.
  • 言いたい意味に合う形: 비가 올 것 같아서 우산을 가져왔어요. 雨が降りそうなので傘を持ってきました。

傘を持ってきた目的は、雨を降らせることではありません。「雨が降りそうだ」という判断を理由にするなら、-ㄹ 것 같아서「〜しそうなので」のように原因・理由を表す形を選びます。비가 오려고 해요「雨が降りそうです」という別の用法は、後の発展欄で扱います。

使うときの注意と会話での響き

「つもり」でも、必ず実行するという約束ではない

-(으)려고 해요 は、現在の意向を伝えるのに適した表現です。具体的な準備がある場合にも、まだ考えている段階にも使えます。これだけで「必ずする」「予定が確定した」と決まるわけではありません。

たとえば、내일 병원에 가려고 해요.「明日、病院へ行こうと思っています」は意図の説明です。予約済みであることまで伝えたいなら、예약했어요「予約しました」など、必要な情報を加えます。日本語でも「行くつもりです」と「予約しました」は同じではない、と考えると自然です。

丁寧さは文末で調整する

-(으)려고 自体には、相手への丁寧さの区別はありません。友達には 가려고 해「行こうと思ってる」、日常の丁寧な会話では 가려고 해요「行こうと思っています」、改まった場では 가려고 합니다「行こうと考えております」のように文末を変えます。

「何をしようとしているのか」を聞く 뭐 하려고 해요? は、状況によって単なる予定の質問にも、相手の動作を見て尋ねる質問にもなります。日本語の「何をするつもりですか」と同じく、声の調子によっては問い詰める響きも出るので、実際の会話では前後関係に注意しましょう。

用件を伝える省略形

窓口などで 예약하려고요.「予約しようと思いまして」 のように、-(으)려고요 で文を終えることがあります。会話の中で、後ろの 왔어요「来ました」や 해요「思っています」などを言わなくても用件が伝わる形です。

これは単に不完全な文というより、前後のやり取りに支えられた自然な会話表現です。ただし、文章で目的と行動の関係をはっきり示したいときは、예약하려고 왔어요.「予約しようと思って来ました」のように続けます。

さらに詳しく:否定・似た表現・発展的な用法

否定する場所で、伝わる内容が変わる

否定(「しない」と打ち消すこと)を目的の動詞に付けると、「しないようにする」という意図になります。特に、失敗や困った結果を避けたいときは -지 않으려고 が使いやすい形です。

  • 늦지 않으려고 택시를 탔어요. 遅れないようにタクシーに乗りました。
  • 이번에는 실수하지 않으려고 메모했어요. 今回は間違えないようにメモしました。

一方、늦으려고 하지 않았어요. は「遅れようとしたわけではありません」という、遅れる意図がなかったことを表せます。「遅れないために行動した」とは同じではありません。

**안 마시려고 해요「飲まないつもりです」**は「飲まない」という方針を示します。これに対し 마시려고 하지 않아요 は、文脈によって「飲もうとしません」のように、飲む意欲や行動を見せないことを述べます。「しないつもり」と「しようとしない」を区別して読むのがコツです。

過去の意図は、実現しなかったとは限らない

-(으)려고 했어요 は、過去にそうしようと思った、またはそうしかけたことを表します。後ろに「でも〜」が続くことが多いものの、それ自体が必ず未実現を意味するわけではありません。

  • 산책하려고 했는데 비가 와서 못 갔어요. 散歩しようと思っていましたが、雨が降って行けませんでした。

この文で行かなかったと分かるのは、못 갔어요「行けませんでした」があるためです。意図を述べる部分だけで、結果まで決めつけないようにしましょう。

似た表現との使い分け

次の表現は日本語では似た訳になりますが、焦点が少しずつ違います。いずれも、訳語を一つずつ固定するより、「何を伝えたいか」で選ぶのが実用的です。

韓国語 日本語の目安 違いの目安
배우려고 해요. 習おうと思っています。 意図や、これからしようとすること
배우고 싶어요. 習いたいです。 希望や願望。実行する意図があるとは限らない
배울 거예요. 習うつもりです/習います。 これからの予定や未来を述べる。文脈により予測にも使う
배우기로 했어요. 習うことにしました。 決定したことに焦点を当てる
배우기 위해서 왔어요. 習うために来ました。 目的を明示する。改まった説明や文章でも使いやすい
배우러 왔어요. 習いに来ました。 行く・来るなどの移動と組み合わせる

-(으)러 は日本語の「〜しに行く」に近く、만나러 가요「会いに行きます」のように移動の目的に使います。-(으)려고 はより広く、만나려고 연락했어요「会うために連絡しました」のように、連絡、準備、購入など、移動以外の行動にもつなげられます。

-기 위해서 も「〜するために」ですが、目的を明示する響きがあり、説明文でもよく使われます。ただし、これに置き換えれば、どんな主語の組み合わせでもよくなるわけではありません。「子どもが眠れるように私が〜する」のような文なら、-도록 などが合うかを考えます。

命令や勧誘では、別の目的表現が使いやすい

目的の -(으)려고 の後ろに、「〜してください」「〜しましょう」をそのまま続ける形は、学習上は避けるのが安全です。命令(相手に行動を求める言い方)や勧誘(一緒にしようと誘う言い方)では、-기 위해서 や -도록 などを使うと自然に組み立てられます。

  • 건강을 지키기 위해서 규칙적으로 운동하세요. 健康を守るために、規則的に運動してください。
  • 늦지 않도록 일찍 출발합시다. 遅れないように、早く出発しましょう。

一方、**일찍 도착하려고 해요?「早く着こうと思っているんですか」**のように、相手の意図を尋ねる疑問文は問題ありません。「相手のことだから使えない」のではなく、文の役割が違うのです。

意志のないものにも使う「〜しそうだ」

ここまでは、人が意図を持つ基本用法でした。発展的な用法として、-(으)려고 하다 が、ある変化の起こる直前を表すこともあります。

  • 비가 오려고 해요. 雨が降りそうです。
  • 꽃이 피려고 해요. 花が咲きそうです。

雨や花に意志があるわけではありません。起こりそうな変化の兆しを見て、「もうすぐそうなるところだ」と述べています。この用法を知っていれば、「動作を意図する人がいないから誤り」と判断せずに読めます。

ただし、この発展用法を理由に、基本の目的表現まで自由に広げないようにしましょう。비가 오려고 해요 は自然でも、「雨のために傘を持ってきた」を 비가 오려고 우산을 가져왔어요 とすることはできません。変化の直前を表す形と、行動の目的を表す形は、文全体で見分けます。

練習のヒント

  1. 同じ動詞で、意図と目的を一組ずつ作る。 「책을 읽으려고 해요.(本を読もうと思っています)」から「책을 읽으려고 도서관에 갔어요.(本を読むために図書館へ行きました)」へ広げましょう。買う、会う、休むなど、実際の生活で使う動詞を五つ選ぶと練習が続けやすくなります。
  2. 文の中の「誰が」と「いつ」を確かめる。 目的を実現する人と、後ろの動作をする人が同じかを確認します。その後、今日の予定なら 해요、昨日の意図なら 했어요、昨日の行動の目的なら -(으)려고 갔어요 のように文末を変えてみましょう。
  3. 避けたいことを目的にして言う。 「늦지 않으려고 일찍 출발해요.(遅れないように早く出発します)」を土台に、忘れない、間違えないなど、自分に必要な文を作ります。日本語の「〜ないように」を見て、誰かへのお願いなのか、自分が注意して行動する目的なのかも区別しましょう。

関連する文法

  • 先に確認したい項目: 丁寧な語尾「-아/어요」 — 해요、왔어요、운동해요 など、意図や目的を日常の丁寧な文として伝えるための土台です。

前提概念

韓国語の해요체A1

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