A1

イタリア語の複数形の作り方

Formazione del Plurale

概要

イタリア語では、名詞を複数形にするとき語尾を変化させます。英語のように単純に「-s」を付けるのではなく、名詞の性と語尾に応じて異なる変化をします。これはCEFR A1レベルの基本的な文法事項であり、日常会話で正しく使いこなすために欠かせない知識です。

基本ルールは比較的シンプルです。男性名詞の語尾 -o-i に、女性名詞の語尾 -a-e に変わります。しかし、-e で終わる名詞、-ca/-ga-co/-go で終わる名詞、そして不変化名詞や不規則変化名詞など、注意すべき特殊ルールもあります。

複数形の作り方は名詞の性と密接に関わっています。名詞の性をまだ学んでいない方は、先に名詞の性を確認することをお勧めします。複数形を正しく使えるようになれば、冠詞や形容詞の一致もスムーズに身に付きます。

仕組み

基本的な複数形の変化

単数語尾 複数語尾
-o -i 男性 libro → libri(本)
-a -e 女性 casa → case(家)
-e -i 男性・女性 ristorante → ristoranti(レストラン)、notte → notti(夜)

特殊な語尾の変化

-ca / -ga で終わる女性名詞は、発音を保つために h を挿入します。

単数 複数 意味
amica amiche 女友達
banca banche 銀行
bottega botteghe

-co / -go で終わる男性名詞は、アクセントの位置によって変化が異なります。

単数 複数 ルール 意味
amico amici 後ろから2番目にアクセント → -ci 男友達
parco parchi 後ろから2番目にアクセント → -chi(例外) 公園
medico medici 後ろから3番目にアクセント → -ci 医者
albergo alberghi -go → -ghi が一般的 ホテル

注意:-co の複数形は例外が多いため、個別に覚える必要があります。

不変化名詞

以下の名詞は単数形と複数形が同じです。

タイプ 意味
アクセント付き語尾 città → città 都市
短縮語 foto → foto 写真
短縮語 cinema → cinema 映画館
外来語 bar → bar バー
外来語 sport → sport スポーツ
一音節語 re → re

不規則な複数形

単数 複数 意味 注意点
uomo uomini 男性 完全に不規則
mano mani 女性名詞だが -o → -i
uovo uova 男性単数 → 女性複数
braccio braccia 男性単数 → 女性複数
dito dita 男性単数 → 女性複数

文脈での例文

イタリア語 日本語訳 文法の補足
Ho due libri nuovi. 新しい本を2冊持っている。 libro → libri(-o → -i)
Le case sono grandi. それらの家は大きい。 casa → case(-a → -e)
Le mie amiche sono simpatiche. 私の女友達は感じがいい。 amica → amiche(-ca → -che)
Gli uomini lavorano. 男性たちが働いている。 uomo → uomini(不規則)
Ci sono molti ristoranti. レストランがたくさんある。 ristorante → ristoranti(-e → -i)
Ho comprato tre foto. 写真を3枚買った。 foto → foto(不変化)
I medici sono bravi. 医者たちは優秀だ。 medico → medici(-co → -ci)
Le banche sono chiuse. 銀行は閉まっている。 banca → banche(-ca → -che)
Ho dieci dita. 指が10本ある。 dito → dita(性が変わる不規則)
Queste notti sono fredde. これらの夜は寒い。 notte → notti(-e → -i)
I parchi sono belli. 公園は美しい。 parco → parchi(-co → -chi)
Le due città sono vicine. 2つの都市は近い。 città → città(不変化)

よくある間違い

女性名詞 -a の複数形を -i にする

  • 誤り: Le cas*i sono grandi.*
  • 正しい: Le case sono grandi.
  • 理由: 女性名詞の -a は -e に変わります。-i になるのは男性名詞の -o と、-e で終わる名詞です。性によって変化が異なることを忘れないでください。

-ca / -ga の複数形で h を忘れる

  • 誤り: Le ami*ce sono qui.*
  • 正しい: Le amiche sono qui.
  • 理由: -ca で終わる名詞は -che になります。h を入れないと発音が「チェ」に変わってしまい、元の「ケ」の音が失われます。

-co の複数形を一律に扱う

  • 誤り: すべての -co 名詞を -chi または -ci のどちらかに統一する
  • 正しい: amico → amici / parco → parchi のように個別に覚える
  • 理由: -co の複数形には明確な法則がなく、例外が多いです。一般的な傾向はありますが、よく使う単語は個別に記憶するのが確実です。

不変化名詞に語尾変化を付ける

  • 誤り: Due cittài / tre bar*i
  • 正しい: due città / tre bar
  • 理由: アクセント付き語尾、短縮語、外来語、一音節語は複数形でも形が変わりません。冠詞や数詞で複数であることを示します。

不規則名詞の性の変化を無視する

  • 誤り: I uov*i sono freschi.*
  • 正しい: Le uova sono fresche.
  • 理由: uovo(男性単数)→ uova(女性複数)のように、一部の名詞は複数形で性が変わります。形容詞や冠詞も女性複数形に合わせる必要があります。

練習のヒント

  1. 性と複数形をセットで覚える: 新しい名詞を学ぶとき、単数形だけでなく複数形も一緒に覚えましょう。「il libro / i libri」「la casa / le case」のように、冠詞の変化も含めてセットで記憶すると、実際の文で迷うことが減ります。

  2. グループ分けして練習する: 同じ変化パターンの名詞をグループにまとめて練習しましょう。まず基本の3パターン(-o→-i、-a→-e、-e→-i)を完璧にし、その後で特殊な語尾や不規則変化に取り組むと効率的です。

  3. 身の回りのものを複数形にする: 家にある物を見て、その名詞の複数形を言う練習をしましょう。「libro → libri」「sedia → sedie」「finestra → finestre」など、日常的な名詞で繰り返し練習すると自然に身に付きます。

関連する文法事項

  • 名詞の性 -- 複数形の変化は名詞の性によって決まるため、前提知識として重要です

前提概念

イタリア語の名詞の性A1

その他のA1の概念

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